Netflixアニメ『魔法が解けて』がブラックユーモア満載で最高だった

人気作『シンプソンズ』で知られるマット・ぐれイニングが手掛けるアニメシリーズ『魔法が解けて』の配信が先日Netflixで始まりました。
これがまたブラックな笑いが満載で痛快なアニメで度肝抜かれちゃいました。

あらすじ

王女としての公務より、飲んだくれてる方が幸せ! 自由すぎる娘のビーンに頭を痛める王。さらに、悪魔やエルフと友だちになり、彼女の悪行に拍車がかかる!?

『シンプソンズ』+『ゲーム・オブ・スローンズ』

本作の舞台は架空の王国『ドリームランド』
『シンプソンズ』と『ゲーム・オブ・スローンズ』の融合なんて全く想像がつかないでしょうが、観賞してみるとあら不思議。「こういうことか」と納得してしまうでしょう。

中世をテーマにした世界観とTHEアメリカンなブラックジョーク
一見すると相性が良いとは思えないのに見事にマッチしてしまっているんです。
最近のテレビの流行なんて一つも気にしていない作風が返って功を奏しているのがお見事!

夢の欠片もない舞台設定

主人公であるビーンの特徴は“ギャンブル好きで飲んだくれ”
そんな彼女ですが、王国「ドリームランド」の王女でもあります。しかし、そんなドリームランドには疫病が感染しまくり…(ドリームの欠片も無いですわ…)

物語の導入だけを見ると「主人公が可愛い生き物と出会い、世界中を旅しながら自分を追いかけてくる敵から逃げる。」というストーリーにしか見えません。めっちゃディズニーぽい!

しかし!本作は簡単にその淡い期待を裏切ってくるのです。世界中を股にかけると思わせてすぐにドリームランドに舞台を戻すのですが、そのギアチェンジが非常に上手く機能しています。
ドリームランドだけでもふんだんに用意された“笑いのアイテム”を目の当たりにすることにより「ドリームランドの外に出たら一体どんな笑いが生まれるのだろう。続編が見たい」と感じるのです。

ぶっ飛んでるキャラクター

本作の魅力として強く伝えたいのが「すぐにキャラの性格を把握できる」という点
主人公のビーンはトラブルメーカーでありながらも父から大切にされている。ただし極度の酒好きでギャンブル狂
エルフォは無邪気で陽気な性格かつビーンに首ったけ。かわいい。
ルーシーは正真正銘の悪魔で、ビーンの肩に乗って悪事をそそのかしエルフォをからかう。悪い奴なのにビジュアルのせいで憎めない。
ビーンの父となるゾング王の望みは「国を豊かにすること」それだけです。しかし、そのためには誰かれ構わず処刑したり奴隷にしたりします。

主要キャラ4人とも、個性的というかぶっ飛んだキャラをしており、一度見たら絶対に忘れないことは間違いなし。
冷静に考えたらとんでもない悪事を働いている4人なのに何故か憎めないんですよね~。絶妙なデフォルメ加減が素晴らしい。

大人向け?

『魔法が解けて』はブラックジョークが笑えるかどうかで評価が全て決まります。
卑俗、ヌード、行き過ぎた暴力表現などは全然出てきません!そこは安心してください。

とはいえ、毎回ビールが出てきたり、性行為がほのめかされたり、ある時には手足がもげたりと少々大人向けの表現が多用されているのも事実。
間髪なく飛んでくる細かいジョークはどれも質が高く、面白いのは保証しますが、画風に騙されて子どもと一緒に観るのは危険かも…。良い感じの異性と見るのも結構危険!笑
気を付けて!

時事ネタは少なめ

私が本作を気に入った理由は「ハードルの低さ」にもあります。
海外産のコメディにありがちなのが「本国の時事ネタや流行りを知らないと笑えない」という弱点

その点『魔法が解けて』は安易な時事ネタやパロディに頼ることなく、純粋な面白さを求めてくれています。

愛らしさとブラックジョークの面白い融合を見せてくれたこの冒険劇。早くも続編が楽しみで仕方ありません。

流石のパロディだ…