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『アストラル・アブノーマル鈴木さん』皮肉×ユーモアの強烈な世界観に引き込まれる

YouTubeで配信され、一部でカルト的な人気を誇ったドラマ『アストラル・アブノーマル鈴木さん』

『ウルフなシッシー』の大野大輔監督が、全17話の物語を再編集し【完全ディレクターズ・カット版】としてスクリーンに登場。

松本穂香さんのぶっ飛んだ演技と独特な世界観にグッと引き込まれてしまいました。

あらすじ

鈴木ララ(松本穂香)は、エスカレーターもWi-Fiスポットもない田舎町で、シングルマザーの久美子(西山繭子)と引きこもりの弟ルルオ(田中偉登)と同居し、塾の講師をしたりYouTubeに動画を投稿したりしていた。

ある日、撮影クルーを引き連れたテレビディレクターの神野(広山詞葉)が彼女のもとを訪れるが……。

アブノーマルな世界観

 

序盤からグダグダと毒を吐きまくる主人公のララ。

このララがとにかくぶっ飛んでいる。

やさぐれていて情緒不安定。左目には眼帯、手には鉄槌。

まさにアブノーマルな彼女の姿には、抑えきれない自己顕示欲を感じる。

なにが彼女をそうさせたのか?

その答えは、東京で女優として活躍する双子の妹・リリの登場で明かされていくことに。

松本穂香の怪演

 

 

双子の姉妹を1人2役で演じるのは、女優・松本穂香さん。

松本穂香さんと言えば、auのCMやドラマ『この世界の片隅に』での活躍が記憶に新しい。

しかし、今回はそれらのイメージを完全に覆すようなキャラ。

その姿はとても新鮮であり、とても魅力的でもあった。

ララのビジュアルで特徴的な左目の眼帯。

その眼帯の効果からなのか、松本穂香さんの目の演技が際立っていたように感じる。

キレている目や生気のない目など、目だけでララの感情が伝わってきてグッと彼女の世界観に引き込まれてしまった。

誰の中にでもある劣等感

“普通ではないこと”で自分を主張しようとするララ。

彼女のぶっ飛んだ行動が異様に目立ってしまうが、閉鎖的な小さな田舎町でもがく姿にはどこか共感できるところがある。

劣等感を飲みこみ限られた世界でずっと生きていくのか、思い切って広い世界へ飛び出すのか・・・いくら他人や周りの環境のせいにしても、最終的に決めるのは自分。

その自分自身としっかり向き合えば、一歩前に踏み出すことかできるのだと感じた。

独特のシュールな世界観なので好みは別れるかもしれないが、私にとっては「絶対にまた観たい」と思える作品だった。

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