• HOME
  • おすすめ作品
  • 山田孝之プロデュースの話題作『デイアンドナイト』 善と悪について語り合おう。

山田孝之プロデュースの話題作『デイアンドナイト』 善と悪について語り合おう。

「あなたは自分の正義を裏切ってまでも、善人でいることを望みますか?」

『デイアンドナイト』は「人間の善と悪」という人間の真理がテーマ。

本作は日本の映画界・ドラマ界で大きな存在感を放つ、人気俳優・山田孝之がプロデューサーという裏方に徹して作り上げられました。

しかし正直、”俳優・山田孝之のプロデュース作品”という枕詞で売り出すというやり方には疑問を感じざるを得ない。

そんな小手先が無くてもこの映画は素晴らしい。

確実に観る価値がある映画だということを、『デイアンドナイト』の真価を、これからお話していこうと思います。

試行錯誤を重ねて作られた深淵なストーリー

構造5年、脚本28稿。

これは『デイアンドナイト』のストーリーが出来上がるまでに費やした時間、そしてテーマと向き合った想いの強さです。

完全オリジナル作品である本作のテーマは「人間の善と悪」

そのテーマをもとに、

  • 家族を理不尽な社会に殺された男
  • 家族を守るという正義のために犯罪組織を率いて罪を重ねる男
  • 家族という唯一無二の温かい存在を知らない孤独な少女

が中心となり、私たちに「人間の善と悪」の境界線を問いかけてくる。

あなたが明石ならどうなってしまうか。
大切な人が善悪の境界線を見失ったらあなたはどうするか。
そして、「人間の善と悪」どちらを優先するのが正しいのか。

このような深い思想を抱かずにはいられない、強い意志を感じるストーリーとなっています。

さらに、悪を行う者にも善(正義)がある。善を貫くためには悪が必要。
そんな「人間の二面性」「正しさを貫く難しさ」を深く考えさせられる『デイアンドナイト』という作品。

「罪と知っていながらも自らの正義を貫くために罪を犯す」そんな自らの善悪の境界線に惑わされるストーリーは、善悪が無秩序に存在している現代で生きる私たちの胸に強く響くでしょう。

”善と悪は数の論理” このセリフは深く突き刺さりました。

あらすじ

父は大手企業の不正を内部告発したことで自殺に追いやられ、実家へ帰った明石幸次。
家族もまた、父親の自殺が原因で崩壊寸前の状態に。
そんな明石に手を差し伸べた男は、児童養護施設のオーナーを務める北村だった。

児童養護施設のオーナーとして、孤児を父親同然に養う傍ら、
「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に明石は魅了されていった。
そんな明石を案じる、児童養護施設で生活する少女・奈々。
しかし明石は次第に復讐心が増幅し、自身の善悪の境界線を見失っていく。

シリアスなストーリーに拍車をかける映像美

『デイアンドナイト』は人間の善と悪を描いた、正直言って、重いテーマの作品です。

こういったテーマを多くの人へ届けるには、映像を明るい物にするなどして重厚感を薄くするのが最近の邦画では多いです。

しかし、本作ではテーマに合った深く美しい、神秘的な映像美でこのテーマ、物語をより力強い力を持った作品へステップアップさせています。

さらに、「対」がテーマとなっているだけあり、映像でも「対」を表し、この作品のテーマを真に訴えられているようでした。

『デイアンドナイト』の映像美は、藤井監督のセンスの賜物と言って良いでしょう。

『デイアンドナイト』の世界観を深めたロケ地が素晴らしい

上でお話した映像美に加え、本作の雰囲気をより高めるロケ地も素晴らしかったです。

『デイアンドナイト』の撮影は、プロデューサーである山田孝之がロケハン、ロケ地の交渉を行っています。

そこで選ばれたのが、秋田県の鹿角市と三種町。

誤解を恐れずに言うと、舞台となった場所は何にもない田舎。

危うい秘密がありそうな、どこで何が起こっていてもおかしくない、そんな危なっかしい美しさがあります。

『デイアンドナイト』に、どこか寂しく希望が無いような暗い印象があったのは、そんな何もない田舎で紡がれた物語だったからではないかと思いました。

作品を彩る豪華なキャスト

『デイアンドナイト』がここまで素晴らしい映画となった理由の1つに、高い演技力を持つ俳優陣がいたことは忘れてはいけません。

  • 企画を務め、主人公の明石を演じた阿部進之介
  • 孤児院を経営しつつ、犯罪組織を率いる北村を安藤政信
  • 孤児院で暮らす少女・奈々を清原果耶
  • 明石と対立する自動車会社重役・三宅を田中哲司

『デイアンドナイト』は演技にも「対」が散りばめられており、「静と動」という対の演技で観客を世界に引き込みました。

時には表情で感情を伝え、時には感情をむき出しにして伝えてきた姿は忘れられません。

中でも、自分と倍も年齢も、キャリアも違う俳優陣と肩を並べて演じ切った、清原果耶に大きな拍手を送りたいですね。

映画に対する評判も上々

今作は既に公開されていますが、試写会の時点から非常に高い評価を得ていて、

  • 非常に質の良い邦画だった。物語も芝居も重厚で素晴らしい。
  • 人間の倫理観を問うような作品で、深く考えさせられた。
  • 主演の阿部進之介と清原果耶の演技がとてもよかった。
  • 熱中しすぎてあっという間の134分間だった。見ごたえアリ。
  • 映像が綺麗で最初から世界観に浸れた。
  • 善と悪。というテーマについてラストまで問い続けた作品。山田孝之Pが今世間に訴えたいことなのかなと勝手に思っています。
  • 清原果耶の声が好き。エンドロールで流れた主題歌もとてもよかった。
  • 同じチームでまた違う作品を撮ってほしい。

以上のような高評価を集めています。

そして、本作のテーマである「人間の善と悪」やその境界線について考えた答えもレビューサイトやTwitter上などでも見受けられます。

プロデューサーである山田孝之は、以下のように言っていました。

「この映画で結論を出したいわけではなく、観客のみなさんと話がしたい」

あなたの思う「人間の善と悪」は何か。

人間の善と悪の境界線は何か。

SNSなどで意見を上げれば、山田孝之に自分の意見を届くかもしれません。

ぜひ、あなたの声を想いを届けましょう。

作品概要

スタッフ

企画・主演:阿部進之介

監督:藤井道人

プロデューサー:山田孝之

出演者

明石幸次 役:阿部進之介
北村健一 役:安藤政信
大野奈々 役:清原果耶
三宅良平 役:田中哲司
トモコ 役 :西真奈美
友梨佳 役 :佐津川愛美
明石和幸 役:渡辺裕之
明石京子 役:室井滋

公開日

2019年1月26日

公式サイト・SNS

公式サイト

公式Twitter

公式Instagram

関連記事一覧