レビュー

『サムライマラソン』 感想 これが日本の新しい“サムライ映画”・・・?

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佐藤健さん主演の幕末エンタテイメント、映画『サムライマラソン』。
豪華スターキャストとアカデミー賞スタッフによって、“新しい時代劇”が生み出される…!?

作品概要

『超高速!参勤交代』の原作・脚本で知られる土橋章宏が、日本のマラソンの発祥と言われる史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を題材に執筆した小説「幕末まらそん侍」を映画化。
現在の群馬県安中市にあった安中藩で催された遠足大会にまつわる物語を活写する。
メガホンを取ったのは『アンナ・カレーニナ』などのバーナード・ローズ。

あらすじ

外国の脅威が迫る幕末の世。
安中藩主・板倉勝明(長谷川博己)は藩士を鍛えるため、15里の山道を走る遠足を開催することに。
しかし行き違いによって幕府への反逆とみなされてしまい、安中藩取り潰しを狙う刺客が藩士不在の城に送り込まれる。
遠足参加中に藩の危機を知った安中藩士の唐沢甚内(佐藤健)は、計画を阻止するべく走り出す。

超豪華なキャスト&スタッフ

まず触れておきたいのは、キャストとスタッフの豪華さ。もう、すごいことになってます!

主演を務めるのは、『るろうに剣心』『亜人』などで見事な身体能力を発揮してきた佐藤健さん。
共演には小松菜奈さん、森山未來さん、染谷将太さん、青木崇高さん。さらには竹中直人さん、豊川悦司さん、長谷川博己さん…と、主役級の役者が勢ぞろい!

これだけでもインパクト大ですが、スタッフもまたすごい……
監督を務めるのは、『キャンディマン』のようなホラー映画から、『アンナ・カレーニナ』のようなドラマ映画まで幅広いジャンルの作品を撮っているバーナード・ローズさん。
そして、企画・プロデュースを務めるのは『ラストエンペラー』のジェレミー・トーマスさんと『おくりびと』の中沢敏明さん。
これだけでは終わりませんよ…!
音楽は『めぐりあう時間たち』のフィリップ・グラスさん、衣装デザインは『乱』で日本人女性初のアカデミー賞最優秀衣装デザイン賞に輝いたワダエミさんが担当します。

名前の羅列を見るだけでもお腹いっぱいになりそうな豪華さ。これは、期待するしかないでしょう!

新しい時代劇?

外国人監督が撮る時代劇ということで、日本人らしい王道の演出、展開は用意されていません。
“新しい時代劇”と捉えるか、“違和感たっぷり”の時代劇”と捉えるか。
私は新鮮な気持ちで楽しめましたが、観る人によって意見が分かれそうなポイントではありますね。

ストーリーはサスペンス、叶わぬ恋、そしてマラソン…と、いろんな要素が盛りだくさん。
『超高速!参勤交代』に比べると、かなりシリアスな内容になっています。
だから見ごたえはたっぷり…かと思いきや……
結論から言うと、思いのほかサラッと観終えてしまいました。なんだかインパクトが、薄い

特に大きな盛り上がりがないまま淡々と物語は進んでいき、そのままエンディングへ…。
ん~、なんだかピンとこない。グッと心に残るものもなく、ふわっとしたまま劇場を後にしました。
変に期待しすぎたかな…?

キャスト陣の魅力

今回、主人公の唐沢甚内役を演じた佐藤健さん。
どこか陰のある隠密藩士を冷静沈着に演じていたのが印象的でした。

見どころは、『るろうに剣心』でも共演した青木崇高さんとの殺陣シーン。
流石のコンビネーションで、迫力のある仕上がりとなっていました。
これは文句なしのかっこよさです!

「るろ剣」ファンの方にとっては特にグッとくるシーンかと思います。

竹中直人の存在感

佐藤健さんが目立ちすぎないキャラクターだったのに対して、やたらと存在感を放っていたのが竹中直人さん(笑)

これでもか!というほど畳みかけてくるしつこい主張や体を張ったシーンの数々。竹中さんワールド全開で、もう笑わずにはいられません。
作品全体にシリアスな空気が漂っている分、いい緩和剤となっていました。

特に好きだったのは、日本古来の「ナンバ走り」を面白おかしく披露するシーン。
これから見る予定のある方は、ぜひ注目してみてください!

紅一点!美しき小松菜奈

男性が多く登場する劇中で、美しい輝きを放っていたのは雪姫役の小松菜奈さん。
ワダエミさんがデザインした、鮮やかなブルーの着物がとっても良くお似合いで…
その美しさに、うっとりと見惚れてしまうこと間違いなしです。

また、着物姿での激しいアクションシーンも見どころの1つ。

姫らしい優美な姿と、華麗な立ち回りを披露する勇ましい姿。それぞれの魅力を存分に堪能できるのも嬉しいポイントです。

まとめ

“新しい時代劇”として面白い作品だとは思いましたが、ストーリーに少し物足りなさを感じてしまったのも事実です。
ただ、キャスト陣の素晴らしさを大画面で堪能できただけでも、劇場で観た価値はあったと感じています。

あと忘れてはいけないのが、この作品はPG12であるということ!
結構グロテスクなシーンも多いです。ちなみにグロ苦手な私は、何度か目を背けてしまいました…(汗)
これから観に行く予定の方は、そこだけご注意いただければと思います!

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