20代前半の僕が本音でレビューする映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

今一番話題のミュージカル映画と言っても過言ではない「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
90年代のヒット曲をふんだんに使い、アラサー、アラフォー達から高評価の嵐です。
レビューを覗いても「懐かしい気持ちにさせられた!」とか「青春の記憶が蘇ってきた!」なんて評価が目立っています。
実際、本作の狙いとしている層は90年代に甘酸っぱい学生時代を過ごした人達でしょうし、狙い通りの結果になったと言えます。

それじゃ一体「10代~20代前半」から見た本作はどんな映画なんでしょうか。

私は90年代に思い入れがありません。だって青春時代は00年代真っ最中でした。いわばゆとり世代直撃の子どもです。
流行った音楽はオレンジレンジ、HY、バンプ…。あ、あとアジカンも流行ったしサスケの青いベンチなんかも流行ったなぁ・・・。

こんな私が「SUNNY」を観てきました。90年代のヒット曲なんて「懐かしのあの曲ランキング!」的な企画でしか見たことのない私がです。

結論:いい映画でした。

あらすじ

あらすじをおさらいすると

90年代、仲良しだった女子高生グループ「SUNNY」のメンバーたち。あれから20年以上経ち大人になった彼女たち6人はそれぞれに問題を抱えながらも生活をしていた。その中の一人、今は普通の主婦となった奈美は同じメンバーの芹香が末期がんに冒され、余命1ヶ月を宣告されている事を知る。実は、ある事件をきっかけに疎遠になってしまった彼女たちだったが、芹香のもう一度SUNNYのメンバーに会いたいという願いをかなえるため、奈美はSUNNYのメンバーを捜し始める。
(出典:https://ja.wikipedia.org/?curid=3682888)

「どうせお涙頂戴のありがちな映画だろ」と思っていたのが正直なところなんですが、フタを開けるとビックリ。

大根仁監督ならではのテンポの良い演出で最後まで飽きることなく見ることが出来ました。

ちなみに劇中で使われていた曲の一部を紹介すると

  • 安室奈美恵「 Don’t wanna cry」
  • 久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG /久保田 利伸 with NAOMI CAMPBELL」
  • 小沢健二「強い気持ち・強い愛/それはちょっと 」

どうでしょう。「聞いたことあるけど懐かしくはない。」って感じじゃないでしょうか?

役者さんたちの演技はとても自然で「青春は楽しいことばかりじゃない」という側面もキッチリ描かれていたのがグッド!
特に広瀬すずさんの表情の作り方が素敵でした。見入っちゃうね。

音楽に共感はできない?

この映画、ここぞとばかりに90年代のヒット曲が流れるんです。
「どうだ!懐かしいだろ!」と言わんばかりの演出だったんですが、思い入れがない私にとってはあまり共感できなかったのが正直なところ。
「懐かしい~!」よりも「あ、この曲知ってる」という思いの方が勝ってしまいました。
それでも曲に感動してしまったのは「かかるタイミング」なんですよね。
もうビックリするくらい絶妙なタイミングでBGMが流れる!演出に文句をつける点はないかもしれません。(三浦春馬のロン毛が面白かった)

ベッタベタな友情ストーリー

本作は登場人物全員が自分の思うままに真っすぐ生きています。
「言わなくても分かれよ」じゃなくて「言わなきゃ分かんないだろ!!」の精神。
これ現代っ子の私としては非常に突き刺さりました。
「そういえば上司こんな感じだわ…」みたいな。ホントあの人何でもズバズバ言うんだよな…。あっ話が逸れました

ベタなストーリーも、ここまで突き通すと若い世代にとっては逆に新鮮。とても楽しい映画でした。

見て損ナシ

「昔は良かったよ」みたいな懐古主義の映画だと思っていたんですけど、中身は全然違いました。
むしろ「昔があったからこそ今がある。じゃあ今を楽しもう」というメッセージが込められているような気がします。

多分何歳になっても「学生の時は良かったな~。キラキラしてて」と思うわけじゃないですか。そんな誰もが持つ感情に寄り添った映画がSUNNYなんです。
逆に今学生の方が見たら「もっと青春楽しもう!!」ってなるはず。存分に楽しんでください。今しかないからね!

とりあえずこれ見終わった後、遠くにいる友達に連絡しました。「元気?」って

執筆=広田昂大