『search サーチ』は今年イチの傑作かもしれない

「SNS」という現代的なテーマと斬新な撮影手法で話題となっている『search サーチ』
びっくりしました。こんなに面白いとは…。これは見ないで2018年を終えるのは勿体なすぎる!!

あらすじ

ある日、デビッド(ジョン・チョー)の16歳の娘マーゴットが突然姿を消す。行方不明事件として捜査が行われるが、家出なのか誘拐なのか不明のまま37時間が経過する。娘の生存を信じるデビッドは、マーゴットのパソコンでInstagramなどのSNSにログインする。そこで彼が見たのは、自分が知らなかった娘の一面だった。

※ネタバレなし!

全編PC映像が面白い


本作で一番特徴的とされているのが“全編通してPC画面で物語が展開する”という点。
必至に娘を探す父親や刑事とのやり取りをPC画面、音声のみで表現しています。これがまあ素晴らしい。
PC操作に慣れ親しんだ人、そうでもない人どちらの立場でも「お~!」となる映像体験なのは間違いありません。

特に素晴らしいと思ったのは「フェイスタイム」を使ってやり取りをする父親の表情です。
妙にザラついた画面に映される父親の何とも言えない表情…。あの表情がドラマ性を引き立てていると強く感じました。

また、メールを打つ場面でも、一度文章を書いて送信する直前になってから消して新たな文章を書いたりなど、「PC画面で表現し得る感情」を全て網羅したのではないかと思うほどの見事な演出!

現代人だからこその感情移入


本作ではSNSを使って娘が失踪した真相へと潜り込んでいくのですが、これってまさに我々現代人が日常からしていることなんですよね。
Twitterで友達の事を検索したり、気になる人のことを探してみたり…。主人公である父親がする行動の一つ一つに「俺でもそうする。」と納得してしまうんです。
この共感のさせ方はSNS全盛期とも言われる今だからこそ出来ることでしょう。というか今しかできない感情の体験かもしれません。

見事なサスペンス。ネタバレは絶対避けて!


映像・演出の手法が素晴らしいだけではここまで高評価与えていません。
本作は何といっても二転三転するストーリー展開がお見事!
「娘の失踪」という映画のスケール的には小さい話なのにも関わらず、まるで世界中を巻き込んだ大事件かのようなスケールと錯覚させます。

身内の弟、SNSを通して次々と現れる友人、やけに協力的な女刑事…。
見れば見るほど謎が深まり、一切展開が読めない極上のサスペンスを展開してくれます。
ラストで辿り着くある真実を目にした時、あの衝撃はぜひ劇場で体感しないと損です!

また、本作では“家族愛”というのも大きなテーマの一つになっているんですが、これがまたね…。素晴らしい描き方してるんですわ…。
ネタバレは避けたいので詳しくは言いませんが、家族愛の在り方って色々あると見せつけられます。

今見ないとダメ


例えば3年後に本作を見返した時、おそらく「あれ?初見であんなに面白く感じたのになぁ…」と思うでしょう。
それはきっと3年後には新しいWEBコミュニケーションの仕組みが出来ていて、それに順応しているから。勿論していない可能性もありますが。

本作に限らずSNSをテーマにした作品って結構あります。公開当時は「分かる~」とか「今風で面白い」と感じるんですが、時間が経ってから観賞すると「古臭い」と思ってしまうんですよね。

SNS全盛期の今だからこそ『search サーチ』を鑑賞してここまでの感想体験が出来たのだと私は思っています。本当に是非とも劇場で体感してほしい!

と思っているのに上映館が少なぁぁぁぁい!!口コミで面白さが拡散されて全国各地で公開されますように…!!