「響-HIBIKI-」はもっと売れるべき映画だ

※ネタバレなし!


今をときめくアイドル、欅坂46でセンターを務め、若者に大人気の平手友梨奈さんが主演を務める「響-HIBIKI-」
公開前は相当の宣伝をしていました。しかし、いざ公開されると興行収入は微妙…。
「響」で検索をかけても「爆死」だとか「平手友梨奈の底が知れた」なんて記事ばっかり出てきます。
しかし、この映画をそんな言葉で片づけるのは余りに勿体ない。

解説

原作は人気コミック。マンガ大賞2017で大勝に輝いた「響~小説家になる方法~」の実写化です。ちなみに私は原作が余り好きじゃないです。合いませんでした。

あらすじ

突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。

冒頭からグイグイ引き込まれる

映画における最初の掴みってかなり重要ですよね。その点本作は冒頭の掴みが100点満点に近いです。
いわゆるハリウッド的な派手で分かりやすいオープニングではありませんが、登場人物の性格・キャラが把握しやすいように丁寧に作られています。
特に小栗旬が苦悩するシーンが冒頭から入ってくるのですが、まあ素晴らしい演技!「えっ、これってどうなるんだろう…」と思わせてくれます。

平手友梨奈が段々と響に見えてくる

今作の注目ポイントは何と言っても平手友梨奈さんの演技でしょう。
正直言います。上手いとは言えないです。特に最初のほうは「響」ではなく「平手友梨奈」が喋っているだけという感じ。
このままだと、視聴者も映画の世界に入り込めずに終わってしまいそうなんですが、段々と、シリアスなシーンになればなるほど彼女は「響」になっていきます。
撮影の順番など細かいことは分かりませんが、撮影を重ねて演技力・存在感が確実に増してきているのが2時間で感じ取れるんです。

響という世界を肯定したくなる

この作品ですが、まあ現実には絶対にありえないことだらけです。映画なんてどれもそうかもしれませんが、本作は割とぶっ飛んでます。
響という主人公は余りに破天荒ですし、それに翻弄されまくる大人にもイライラしてしまうかもしれません。
しかし、エンターテインメント作品として一度受け入れてしまえば、あとは上映中ノンストップで楽しめるはず!
スカッとさせてくれるんですよねえ響ちゃんは。

総評・感想

「響-HIBIKI-」は私に静かな気持ちの高なりを与えてくれました。
この映画を観たから明日も頑張ろう!とかじゃなく、単純に「面白い作品に出会って良かった」という気持ちです。
アイドルが主演というだけで敬遠し、無駄に煽る人もたくさんいます。本当に勿体ない!
少なくとも「響-HIBIKI-」は私にとって最高級のエンターテインメント作品です。絶対に見てほしい。
あのラストシーンを見ないまま人生終えるのは損してるかもね!