悲劇の中の美しさ。『メアリーの総て』は傑作に違いない

エル・ファニングが主演を務め、悲しき物語を映像化した注目作『メアリーの総て』
駆け落ちをしたことで悲劇の連続へと巻き込まれる天才小説家メアリー・シェリーの半生を描いた本作ですが、幻想的なビジュアルや引き込まれる予告編が興味をそそりますが、その内容とは一体どんなものなのか。
傷付いた果てに少女が見出した景色とは何なのでしょう

作品解説

小説「フランケンシュタイン」の原作者メアリー・シェリーの半生を、『SOMEWHERE』などのエル・ファニング主演で映画化。
詩人と駆け落ちした後さまざまな悲劇に見舞われたメアリーが、失意の中で傑作を生み出す。
『ゴッホ 最期の手紙』などのダグラス・ブース、『パイレーツ・ロック』などのトム・スターリッジらが共演。『少女は自転車にのって』などのハイファ・アル=マンスールがメガホンを取った。

あらすじ

19世紀のイギリス。小説家になりたいメアリーは、異端の天才と称される詩人のパーシー・シェリーと出会う。
彼らは互いの才能に惹かれ駆け落ちするが、メアリーに数々の悲劇が訪れる。ある日彼女は、滞在していた詩人バイロン卿の別荘で、怪奇談を披露し合おうと持ち掛けられる。

メアリー・シェリーのことを知らなくても大丈夫?

本作はメアリー・シェリーという実在の人物を題材にしています。このような映画を観場合、モデルとなった人物の事を知っておいた方が良いのかどうか迷うところですが、本作はそんな心配一切なしでOKです。

予備知識として入れておくならば
メアリー・シェリーはイギリスの小説家で『フランケンシュタイン』というSF小説の傑作を生みだした。
この小説を生み出したきっかけは自身の不倫・駆け落ちによって舞い降りた悲劇が原因

これくらいを覚えておけば大丈夫

海外の映画評論家からは酷評

残念ながら本作は海外の映画評論家からは酷評されています。終始静かな雰囲気と不倫を美談のように扱う描写が癪に触った様子…
エル・ファニングの演技は絶賛されていますが、映画としては好みが別れる作りになっていると判断されたようです。
元々、評論家は伝記映画には厳しめの評価を付けがちなので、そこまで気にしなくても良いとは思います。

また興味深いのは、メアリー・シェリーという人物について造詣が深い人ほど本作に厳しめの評価を付けがちという点
知っているからこそ史実との相違点が気になってしまう気持ちは何となく分かります

あくまでフィクションとして、「なぜ18歳の少女が歴史に残る傑作小説を、しかも怪物が主人公の物語を生み出せたのか」という点に注目して観賞することをおすすめ致します

予告編でのある一言
「私の選択は今の私をつくった。私はなにも後悔していない。」
この台詞に少しでも心を動かされたのなら、是非とも観賞すべき一作です

『メアリーの総て』は12月15日より全国順次ロードショー!

予告編