『エンジェル、見えない恋人』 こんなに不思議で美しいラブストーリーがあって良いの!?

皆さん、ただの甘々ラブストーリーはもう飽きてるんじゃないですか?
ご安心ください。今秋、来ちゃうんです。間違いなく最高の恋愛映画が来ちゃうんです。
その名も『エンジェル、見えない恋人』

解説

恋に落ちた透明人間の青年と盲目の少女の関係が変化していく過程をつづる。監督は、俳優であり、短編やテレビシリーズなども担当してきたハリー・クレフェン。

あらすじ

目に見えない存在として生まれたエンジェルは、母親のルイーズ(エリナ・レーヴェンソン)に、自分の存在を誰にも明かしてはいけないと言われていた。

ある日、エンジェルは目の見えない少女マドレーヌ(フルール・ジフリエ)と出会い、恋に落ちる。

「こんにちは、はじめまして」
「………ぼくのこと見えるの?」
「見えないけど、声と匂いがするから」

このセリフだけで私はキュン死にしそうですよ皆さん!…あらすじ紹介に戻りましょう。

彼女は目が見えないので、正体を隠したまま愛し合うことができる。
かくれんぼをしたり、草の上で寝そべったり…。そんなふたりは互いに愛し合いながら成長をしていく

エンジェルの秘密を知らないまま成長したマドレーヌは、視力を取り戻す手術を受けることになる。そして二人の世界は一変する…。

巧みな視点


あらすじを読んで分かる通り、本作の主人公は透明人間です。視聴者にも一切その姿は見えません。なのに我々は彼が映像の中にいることを確かに実感してしまうんです。
その理由は、本作が一貫して透明人間の視点から描かれているため。
そう、視聴者は透明人間になるんです。まるでVRのような不思議な映像体験と演出には驚きました。

見事な時間変化


本作は、ヒロインのマドレーヌが幼少期~大人期まで計3人の女性を観客は愛することになります。先ほども言ったように主人公視点で。
主人公の人生を盗み見ている…。いや違う。「主人公となってヒロインと共に時間経過を楽しむ」と言った方が良いかもしれません。

単純で大胆な作品


内容自体はシンプルなので、スッと自然に理解できるはず。私は男なので、どうしても主人公の気持ちを考えてしまいがちでしたが、女性から見た時にどんな感情が生まれるのか非常に興味深いです。
80分という短い上映時間ではありますが、本作は恋の甘酸っぱさと怖さを見事に描いています。
この傑作を広めないまま終わるのは、とても可哀想。
ぜひとも劇場で恋する体験を味わってみてはいかがでしょう?

『エンジェル、見えない恋人』
10月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。