『クワイエット・プレイス』にポップコーンとペプシLサイズを持って行った男の末路

「音を立てたら即死。」という強烈なキャッチコピーで話題沸騰中の『クワイエット・プレイス』
SNSで感想を検索すると「鑑賞中は音立てられない‥」や「ポップコーン食べたくても食べられない雰囲気だった」なんて声がチラホラ…。いやいや!流石に大丈夫だろ!とたかを括って鑑賞。

結論:何も持ち込んじゃ行けない

あらすじ

音に反応して襲撃してくる何かによって、人類は滅亡の危機にさらされていた。リー(ジョン・クラシンスキー)とエヴリン(エミリー・ブラント)の夫婦は、聴覚障害の娘ら3人の子供と決して音を立てないというルールを固く守ることで生き延びていた。手話を用い、裸足で歩くなどして、静寂を保ちながら暮らしていたが、エヴリンの胎内には新しい命が宿っていた…。

割とガバガバな設定


最初に言っておくと、普通に怖かったですし、面白かったです。ですが、正直作りが雑だなと感じる点が多かったのも事実。
まず最初に、主人公たちの家族がどうやってここまで生き延びてきたのか?
「音を立てたらいけない」と心得ているくせにガサツな行動するシーンもありますし、設定が逆に足枷となっているなと感じるポイントがいくつかありました。

あと、音を出しても許される的な場所もあるんですが、「いやいや!そこで暮らしなよ!」と言いたくなりました。
それと母親の妊娠…。いや貴方たちよくS〇Xしたなと。等々ツッコミが欲しいのかなと思うような展開、設定が多かったです。

それでも館内に漂う緊張感


これが本当に凄い。この独特な雰囲気を味わうために映画館へ行ってほしいと本気で思います。
まず序盤から、音を立てるのがどれだけマズいことなのかを観客に嫌と言うほど教え、我々もその緊張感に自然と飲み込まれてしまうんです。
勿論、映画がずっと静かというワケではなくてしっかりと音響を使ってビビらせてくる場面もあるのですが、それでもクワイエット・プレイスは「静の強調」が素晴らしい出来です。

ポップコーンの咀嚼音…、飲み物をストローで飲んだ時の「ゴロゴロ」という音…、鼻をすする音…
全てに神経を使ってしまう。だって「音立てたら即死」なんですもん。
「やべ、ポップコーンとペプシこんなに残ったら帰りどうしよ…」なんて考えすら浮かんできませんでした。いやー不思議な空間だった

親子愛という観点


上記でツッコミどころが多いという話をしました。しかし、少し観点を変えると見えてくることがあるんです。
それは「この映画は親子の絆」を描いているんだということ。なぜあんな状況で妊娠・出産したのか。なぜ親は子を守るのか。家族としてのアイデンティティーとはどこにあるのか。
本作の真のテーマはきっとそこにあると思います。
怖くて感動しているのか、親子愛に感動しているのか…。きっとどっちもですね。

ハイブリッドホラー映画


声を大にして言いたいのが「絶対映画館で観てくれ!」ということ
こんなにも奇妙な一体感を味わえる映画って中々ないです。確かにポップコーンもジュースも飲めなかったですが、面白かったから気にしない!!
怖くてハートフルなハイブリッドホラー『クワイエット・プレイス』
ぜひ観に行ってください! 主演のエミリーには主演女優賞をあげて欲しい…!