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『キセキ あの日のソビト』 菅田将暉さんの歌声が爽やかに響き渡るキセキの物語

人気男性4人組ボーカルグループ「GReeeeN」の代表曲「キセキ」の誕生秘話を描いた『キセキ あの日のソビト』。

ド直球なストーリー展開とグリーンボーイズの伸びやかな歌声が、爽やかで熱い感動を与えてくれます。

作品概要

メンバーが歯科医師で顔出しを一切しないという異色の4人組音楽グループ「GReeeeN」の代表曲「キセキ」誕生秘話を映画化した青春ドラマ。

「GReeeeN」の楽曲をプロデュースするJIN(ジン)を松坂桃李、弟でグループのリーダーを務めるHIDE(ヒデ)を菅田将暉が演じる。

メガホンをとったのは、『そして父になる』『海街diary』など是枝裕和監督作で助監督を務める兼重淳。脚本を『黄泉がえり』などの斉藤ひろしが担当する。

あらすじ

厳格な父親の下を飛び出して音楽の道に進んだジン(松坂桃李)だったが、なかなか思うようにいかない。

あるとき、父の期待に応え歯科医を目指していた弟のヒデ(菅田将暉)と仲間に音楽の才能があることに気付き、彼らに自分の夢を託すことを決める。

そして、歯科医を目指しつつ音楽も諦めたくないということを父親に言い出せないジンとヒデは、顔を出さずにCDデビューしようと考えるが……。

癒しの歌声を堪能

GReeeeNの「キセキ」といえば、人気ドラマ『ROOKIES』の主題歌として大ヒット。発売から10年以上経った今もなお愛され続けている名曲です。

何度も何度も耳にした曲だからこそ、劇中で歌われる「キセキ」のイメージが本家と違っていたら嫌だなぁ…と、勝手に不安視していました。

でも、実際に歌声を聞いてみて驚愕。

本家を連想させるような伸びやかな歌声と美しいハーモニー。

グリーンボーイズのメンバー達が、こんなに素晴らしい歌声だったとは…、痺れました。これは鳥肌ものです。

特に菅田将暉さんは本当に声がいい。

「キセキ」以外の曲も聴きごたえがあって、エンドロールまで飽きずに楽しむことができます。

それぞれの成長物語

本作では、主人公であるジンとヒデの兄弟の物語が見ごたえたっぷりに描かれています。

追いかけ続けてきた夢に挫折し、希望を弟に託したジン。

自分が欲しかった才能を弟が持っていることに気づいた時の切なさや悔しさを想像すると、思わず胸が締め付けられそうになります。

しかし、ジンはそこで腐らなかったのが素晴らしかった。

人にはそれぞれの役割が与えられていることを自覚し、弟の裏方に回る決断をしたジンの姿には感動させられます。

そして、そんな兄にあふれる才能を引き出されていく弟のヒデ。

歯科医師と音楽の道、どちらかを趣味、どちらかを本職になんて分けられない。

どちらも本気だからこそ、その葛藤も1人では抱えきれないくらい大きかったことでしょう。

悩みながらも仲間や家族に支えられて両立させていくヒデは、とても輝いて美しく見えました。

まさに“青春”そのもの。

どんな困難も挫折も乗り越えられるエネルギーがひしひしと伝わってきます。

家族の物語

さらに、本作ではジンとヒデの家族の物語にもフォーカス。

問題は、医者である2人の父親。見ていてちょっと引いてしまうほど厳しいし怖い。

ジンとヒデ、そして奥さんも父親と話すときは敬語。

怒ると当たり前のように手をあげ、日本刀まで持ち出す始末。

本当にこんな怖いお父さんなの…?と内心ビビりまくりでした。

「音楽なんてくだらない」と切り捨てる父親。

しかし、物語の後半にはジンとヒデが作り出した「キセキ」が、そんな父親の心を動かすのです。

ストーリーとしてはかなり王道のパターンではありますが、これくらいわかりやすい展開がこの作品には合っているように感じます。

GReeeeNのド直球な歌詞と見事にハマってストレートに感動を生み、ベタだと感じつつも泣けてしまう。爽やかな感動が心地よく広がります。

キャスト陣の演技力

音楽だけでなく、キャスト陣の自然な演技も魅力的。

グリーンボーイズのメンバーには横浜流星さん、成田凌さん、杉野遥亮さんといった、今大人気の若手俳優陣の名前が並んでいます。

欲を言うと、このメンバーたちのエピソードをもう少し見たかった…。

素敵な俳優さんが揃っているからこそ、存在感の薄さが少しもったいなく感じてしまいました。

松坂桃李

ジンを演じる松坂桃李さん。

緑色に染まった髪に口ひげ、そしてタトゥーというワイルドなスタイルが純粋にかっこいい。

見どころはやはり、メタルバンド「ハイスピード」のボーカルとしてライブ会場で歌っているシーンです。

劇中での歌唱はキャリア初とのこと。確かにイメージがなく、新鮮。

マイクを持つ手がセクシーで、もっとボーカル・松坂桃李を見ていたくなるほど魅力的でした。

菅田将暉

兄のジンとは違って、天真爛漫な雰囲気が印象的なヒデ役の菅田将暉さん。

この役は、素晴らしい歌声をもつ菅田さんにしかできなかったと感じさせるほどのハマり役でした。

まるで素の菅田将暉さんを見ている気になるほどの自然体。

父親のために歯科医師になろうとしながら、音楽に惹かれていく若者の不安定さも伝わってきて、グッと引き込まれました。

 

主演2人の演技力の安定感は流石としか言いようがありません。

苦悩や葛藤が見事に表現されていて、ストーリーがすんなりと頭に入ってきます。

新鮮なキャラクターの松坂桃李さんと超ナチュラルな雰囲気の菅田将暉さん。

それぞれの魅力がたっぷり詰まった作品となっています。

全てのソビトへの応援歌

サブタイトルにある“ソビト”とは、GReeeeNの造語で「自由に新しいことに挑戦していく人」を意味します。

「キセキ」は、そんな未来ある全てのソビトたちへの応援歌です。

GReeeeNの曲を聴いたことがある、という程度の方でも十分楽しめる内容になっています。

ぜひ、爽やかな感動を堪能してみてください。