
ヒュー・ジャックマン主演『フロントランナー』の評判が酷い、その原因は…?
ヒュー・ジャックマン主演の最新作『フロントランナー』が2019年2月1日に公開されました。
ヒュー・ジャックマンといえば「X-MEN」や「レ・ミゼラブル」、「グレイテスト・ショーマン」などに出演する日本でも人気の高い俳優の1人です。
そんな人気俳優の最新主演作である『フロントランナー』の評判が低い…
その理由を様々なレビューや私個人の感想を含めて、考察していこうと思います。
Contents
作品概要
あらすじ
1988 年の米国大統領選挙。
コロラド州選出のゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は、史上最年少にしてフロントランナー(最有力候補)に躍り出る。
知性とカリスマ性を兼ね備えた優秀な彼は、「ジョン・F・ケネディの再来」として大衆に愛され、当選は確実と思われていた。
しかし、 マイアミ・ヘラルド紙の記者が突き止めた“ある疑惑”が報じられ、事態が一変してしまう。
勝利を目前にして、ハートの築き上げた輝ける未来は一瞬にして崩れ去り、ある一つの決断をしなければいけない時が訪れる。
あの日、一体何が起きたのだろうか…。
出演者
ゲイリー・ハート:ヒュー・ジャックマン
リー・ハート:ヴェラ・ファーミガ
ビル・ディクソン:J・K・シモンズ
ベン・ブラッドリー:アルフレッド・モリーナ
アイリーン・ケリー:モリー・イフラム
スタッフ
原作・脚本:マット・バイ
監督・脚本:ジェイソン・ライトマン
ストーリーが難しい
題材となったのが、1988年のアメリカ合衆国大統領選挙において最有力候補だったゲイリー・ハートの、女性スキャンダルによる失脚。
- 政治という小難しいジャンル
- 外国の大統領選挙
- 30年前という少し前の出来事である
以上の要因から、世界観に入り込めなかったという感想が目立ちます。
『フロントランナー』を楽しむには、この頃のアメリカの時代背景やアメリカの政治についてある程度の知識が必要だったのではないかと私も思いました。
この作品はアメリカ人にとっては、世界観に入りやすいですし、時代を感じるという面で面白いでしょう。
しかし、日本では分かりずらかったり、世界観をつかめないまま映画が終わってしまってよく分からない。という感想が多くても仕方ないかと思います。
良くも悪くもアメリカの映画だということですよね。
もちろん、知識があったり世界観に入り込めたりした方もいたと思いますが、一般的にウケる作品ではなかったですね。
これから観るという方は、ぜひ予習をしてから劇場へ行くことをおすすめします。
ストーリーに抑揚が無い
この作品は、事実に忠実に作られており、逆を言えばだれもが驚くような展開が無いということ。
アメリカの大統領選挙の映画かぁ→世界観がよく分からない→もうエンドロール?
映画を観終わって、こんなことがあったんだ。で終わってしまう。
という方が多かったようですね。
物語に抑揚が無く、当時あった事実を含んだ話が淡々と進んでいくだけで、見ている側の興奮を掻き立てられなかったことがこの作品の評判の悪さに繋がっていると思います。
しかし、政治やそれに関わる人々、そしてスキャンダルを巻き起こしたマスコミといった関係やそれぞれの考えについてなど考えさせられる物語ではありました。
この映画の問い掛け自体は面白かったですが、この抑揚が無いストーリーを面白いかと聞かれると、即答はできない作品でした。
「ヒュー・ジャックマンの最新主演作」というハードルを越えられなかった。
ヒュー・ジャックマンは日本でも非常に人気の高い俳優です。
今作も「ヒュー・ジャックマンが主演しているから観た」という人も非常に多かったはず。
この現象は、ヒュージャックマンの人気が高いというのも確かに大きいですが、彼が主演している作品は面白いという前情報があったからでしょう。
しかし、今作は題材も日本人向けではなかったし、抑揚が無いストーリーだったので誰しもが楽しめる作品ではありませんでした。
元々高いハードルがあり、そのうえに万人受けする作品ではなかったことが評価が低い原因となっているのでしょう。
ヒュー・ジャックマンの演技は素晴らしい
ここまで、『フロントランナー』の評価が低い理由をお話してきましたが、これだけは言わせてください。
ヒュー・ジャックマンは素晴らしかった。と
作品自体は微妙だったけど、ヒュー・ジャックマンがかっこよすぎたという声も多かったですし、やはり彼は素晴らしかったです。
私自身も彼には惚れ直しましたね。
もちろん、彼が演じたゲイリー・ハートの妻を演じたヴェラ・ファーミガや、J・K・シモンズなどの出演者も素晴らしかったです。
先ほども言いましたが、ヒュー・ジャックマンを観たいという方は、ぜひ『フロントランナー』の時代背景を予習してから観ることをおすすめします!