『ムタフカズ』感想 こんな芸術的アニメ初めて!草彅剛さんの声の魅力とは!

『MEMORIES』、『鉄コン筋クリート』など独特な作風のアニメを作らせたら右に出る会社はないであろうSTUDIO4℃
そんな会社が手掛けた最新作が『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』なのです。実は鑑賞前からかなり期待をしていた私なんですが、その結果は如何に!

あらすじ

犯罪者と貧乏人たちが住むダーク・ミート・シティで生まれ育ったリノことアンジェリーノは、ガイコツ頭のヴィンス、臆病なウィリーと、将来のことはそっちのけで毎日ダラダラしていた。ある日、アンジェリーノはルナという美少女に心を奪われた後、交通事故に遭い、幻覚に悩まされた揚げ句、黒服の集団や警官に追われるはめになる。

物語全体に流れる雰囲気に酔いしれた


これぞSTUDIO4℃って感じです。可愛らしい画風からは想像できないアンニュイでダウナーな雰囲気が終始画面を包み込みます。
コテコテの日本アニメに欧州独自のオシャレ感が上手く混ざり合った感じです。冒頭から「こりゃ傑作きたな」と思わせてくれました。

バイオレンス&アクション


思ってたよりバイオレンスな描写が多かったのも印象に残りました。人によってはグロいと感じても仕方ないでしょう。しかし、この生々しさこそが本作の魅力であり、他の大衆アニメとは一線を画しているポイントになっていることも強調したいです。(大衆アニメディスではありません)

何と言ってもアクションシーンが素晴らしい!一切手抜きナシのキレキレ&ゴリッゴリのアクションに終始目を奪われていました。
アーティスティックな雰囲気とバイオレンス、そしてスピーディーなアクション。
どこか『北野武映画』を思い出させるんですよねぇ…。
とにかくあの表現力はぜひ劇場で見てほしいです

分かりやすい主題とストーリー


物語の主題は驚くほど古典的です。きっと誰しもが共感できますし、誰しもがグッと胸に来るはず。
シンプルな友情物語なのに、きちんと感動出来るのは演出は勿論ですが、何よりも「声の演技力」なんですよね。

声優陣について


本作の主要キャストは「草彅剛」「柄本時生」「満島真之介」の3人です。
お三方とも本業は俳優ですし、正直声優としてイケるのかと不安がありました。満島さんに関しては声優経験があるので分かりますが、草彅さん!主役大丈夫なの!?

結論:つよぽん凄い
いい声なのは知ってたけど、こんなに落ち着く声でしたっけ!?
確かにヘタとも取れるという意見も分かります。大いに分かります。でも諦念思想があってクールなアンジェリーノを演じるうえで草彅さん以上の適役はいなかったんじゃなかろうか…。
そう思ってしまうほど本作の雰囲気とマッチしていました。
満島さんと柄本さんの演技も素晴らしかった!一気に、迷うことなく「ムタフカズの世界」へと入っていけたのは間違いなくこの3人の演技が良かったからです。拍手!

総評

人を選ぶアニメであることは間違いないでしょう。大々的な宣伝もしていないですしね。
しかし、日本史に残るアニメと言っても過言ではないぐらいのパワーを感じました。
声優としても可能性を見せてくれた草彅さん。もっともっと多くの作品に出てくれることを心から祈っております。