ゆとり世代の僕が上司に言われて仕方なく『レオン』を初めて見たら涙が止まらなかった

映画好きでなくとも名前は知ってるであろう超名作『レオン』
でも何故か観るタイミングが中々無くて、気付いたらもう20代も半ばに突入。
上司にも「お前レオン観た事ないとか!人生損しかしてないな!!」と言われ腹がムカムカ。これはヤバいなと思いましてやっと鑑賞しました。

結論:欠点なさすぎじゃん…

あらすじ

凄腕の殺し屋レオンはある日同じアパートに住む少女・マチルダと知り合う。
そんなある日、麻薬密売組織の末端であるマチルダの父親の横領が発覚し、家族全員が射殺される。
ちょうど買い物に出かけていたマチルダは一命を取り留め、一家の惨劇を横目に涙ながらにレオンに助けを求める…。

 

※以下、ネタバレ注意です

引き込まれるに決まってるオープニング


流石にここまで名の知れた作品ですから、何となくストーリーは知ってました。
「あれだろ?デカい男と美少女が愛情に気付く的なやつでしょ?」と…。
そしたらあのオープニング
マフィアを次々と不気味に殺していく殺し屋レオン。バイオレンス映画じゃん…なんて思ってると、マチルダちゃんが登場。なんと最初っから煙草吸ってます。12歳なのに

こんなにダークでシリアスな感じなの!?と驚いちゃいました。しかもカメラワーク、音楽も秀逸。こんなん引き込まれるに決まってますよ。

レオンとマチルダ


麻薬取締官によって家族を皆殺しにされたマチルダ。助けを求めてレオンの部屋に入ろうとするのですが、ここでの表情が既に名女優。
若干12歳なのに、誰よりも重く過酷な運命を一瞬にして背負ってしまった彼女の全てがあの表情に込められていました。
ナタリー・ポートマンは女優になるために生まれて来たんでしょうね…。すごいや。

そしてレオンとマチルダの共同生活が始まるんですが、もうとてつもなく愛おしい!
正直な話をするとですよ?
「可愛い少女と不器用なオッサンが共同生活をして奇妙な愛情を育む」
こんな設定は割とありがちなんですよ。もちろん現代だからこそ言えることですが、何回も見て来た設定ですし、目新しいことはない。それなのにレオンとマチルダは断トツで愛おしい!

なんでこんなに愛おしいのか

まず設定ですよね
「裏世界で生きる殺し屋」と「家族を殺された悲しき12歳」
この時点で胸がワクワクしちゃうのは確定してるんです。さらに、マチルダの親は麻薬のバイヤー。つまり普段ならレオンが殺している立場の人間なんですよね。
この奇妙な関係に私は一気に引き込まれました。

レオンが可愛い


冒頭から寡黙で笑わない。しかも寝るときはサングラスをかけて片目を閉じて寝るような男です。(片目だけで寝るってイルカ以外聞いたことないよ)
そんなレオンなんですが、時折ニコッとさせてくれる描写を挟んでくるんですよね。
例えば、一人で映画館に行って「雨に唄えば」を楽しそうに鑑賞するシーン。この時の表情がホントに愛おしい!キョロキョロするジャンレノすき。

マチルダも可愛い


いやー、一言でいうなら「圧倒的美しさ」
非の打ち所がないがないとは本作のマチルダの為にある言葉だよ!間違いない!
哀しい表情、嬉しい表情、怒った表情。全てに説得力がありましたし、マチルダが笑えば僕も笑う。マチルダが怒れば僕も怒る。という状況になっていました。

2人とも可愛い


ずっと孤独だったレオンにとってマチルダは初めて現れた「愛」を感じた存在。ここでの愛は恋愛でも家族でもなく、「あの空間でしか生まれない」特殊な愛のことです。
そして、マチルダもレオンに対して純粋な愛を感じます。お互いに孤独を感じていた2人にしか感じることの出来ない愛。絶対に第三者からは分からないものです。レオンを見ている僕は思いました。
「この愛を邪魔せずに見守っていたい」

2人でふざけってモノマネを見せ合うシーンで「こいつら可愛いなぁ!」とニヤニヤし、マチルダへの愛情表現としてドレスを買ってきたレオンを見てまたホッコリ。
その他にも2人のぎこちないながらも確かな愛情表現が各所に散りばめられているので、自然と感情移入しちゃうんですよね。

スタンフィールド捜査官(ゲイリー・オールドマン)


初めての登場シーンから「この人イカれてるな」と思ったのですが、その予感は見事に的中してしまいました。
気持ち悪さも突き抜けるとカリスマ性に変わるってのはよくあるパターンなんですが、本作のゲイリー・オールドマンは色々超越してる。
「憎たらしい!!」という感情すら湧いてこなかったんです。おそらくそれは、余りに怖いから…。常軌を逸したイカれっぷりに怒りを感じることも出来なかったんです。

こんな薬の飲み方されたら、、そりゃあねえ…。

怒涛のクライマックス


お互いに大事な存在だと認知したレオンとマチルダですが、その先に待ち受けている運命は残酷でした。
今までマチルダへの愛情を言葉にすることがなかったレオンが最後の最後になってマチルダに言うセリフ

『君は俺に生きる望みをくれた。大地に根を張って暮らしたい。独りにはしないよ。』

ここで泣かない人間がいるのか!?僕は問いたい!!

「ハッピーエンドではないのだろうな」という雰囲気はずっと感じていたのですが、それでも幸せを、2人の幸福な未来を信じていたのに…。

ラストでマチルダがレオンの形見である観葉植物を植えるシーン。ある意味あそこでレオンは孤独から解放され、根を這って生きることが出来るようになったのかもしれません。
天国でもマチルダのこと見守ってあげてね。

悪いところがない映画


どんなに良い映画でもケチのつけようはあると思っていたんですが、レオンに関しては見つからないんです。一つも見つからない…
少なくとも僕にとってかけがえのない大切な一作になったことは間違いありません。
ありがとう上司。サンキュー上司

ちなみに記事を書きながら内容を思い出して泣いてます。